デジタルデトックスで心のゆとりをつくる

知識

「気づけばいつも、スマホやパソコンを眺めている」という人、意外と多いですよね。

もちろん、インターネット上の情報は便利なこともあります。

ですが、いつもスマホやパソコンでインターネットをぼんやり見ているだけなのに、なんとなくストレスや疲労が溜まっている……なんて思っている人もいるのではないでしょうか?

それは溢れる情報に、心と体が疲れてしまっているのかもしれません。


そんな人におすすめしたいのが「デジタルデトックス」です。……と言っても「デジタルデトックス」という言葉自体を、知らない人もいますよね。


そこで今回は、「デジタルデトックス」とは何か、その効果や方法を含めて解説していきます。心のゆとりを持ちたいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスとは?

デジタルデトックスとは、簡単に言えばデジタル機器離れをすることを言います。デジタルデバイスというと、スマホやパソコン、そしてテレビも含めてしまって良いでしょう。


要は、スマホやパソコン、テレビなどを極力使わないようにして、心身ともにリフレッシュすることを言うのです。


いつもスマホやパソコンなどのデジタル機器を見てしまう人は、その行為が疲れることだと何となく気づいているはず。

暇な時間が多いと、なんとなくスマホでSNSなどを見てしまうかもしれませんね。しかし、インターネットという膨大な情報の存在する媒体に常時触れていると、人は情報過多になり、ストレスや疲労が溜まってしまうものなのです。


情報に触れ、常に脳に何かをインプットしているような状態から離れ、ストレスを解消し心身をスッキリさせる。それが「デジタルデトックス」というわけです。

 

デジタルデトックスの効果

デジタルデトックスの効果

デジタルデトックスは、スマホなどのデジタル機器から距離を置き、ストレス・疲労の解消をはかる行為のことを言います。では、デジタルデトックスをすることで、具体的にどんな効果が得られるのでしょうか。

ここからは、デジタルデトックスの効果について、詳しく解説します。


脳機能や健康の改善につながる


デジタルデトックスをすることは、脳機能や健康の改善につながります。

デジタル機器をずっと使っていると、情報がずっとインプットされ、脳が過労状態になってしまうことがあるのです。その結果、脳機能が衰え、集中力や判断力といった能力が低下してしまいます。

ですから、デジタル機器から距離を置く時間を作ることは、脳機能の回復につながるんですね。脳機能が回復すれば、集中力や判断力が回復するだけではなく、直感力なども改善するでしょう。頭がクリアになるということは、それだけの効果があるんです。


また、ずっとデジタル機器の画面を見ていると、目や首・肩の筋肉にも疲れが溜まってしまいます。疲れ目でよく見えづらくなる人もいるでしょう。そこで、デジタル機器を使う時間を短くすることで、目や首・肩の疲れを解消し、快適に過ごせるようになるのです。

 

睡眠の質が向上する

健康の改善にもつながる話ですが、デジタルデトックスをすると、睡眠の質が向上することもあります。

スマホやパソコンには「ブルーライト」という光が含まれているのは、知っているでしょうか?このブルーライトがたくさん目に入ると、脳が昼だと勘違いして、なかなか寝付けなくなったり、眠りが浅くなったりするのです。


デジタル機器を使わないようにしていれば、脳が昼だと勘違いしなくなるので、ぐっすり眠れるようになるのです。

 

時間にゆとりができる

デジタル機器は暇つぶしにはもってこいですよね。ずっと見ていても、情報が尽きることはありません。そのため、気づいたら何時間もインターネットやテレビを見ていた……なんてことも経験があるでしょう。


デジタルデトックスをすれば、デジタル機器に費やしていた時間が他のことに使えるようになります。すると、今までよりもさまざまな事が出来るのに、時間は余る……なんてことにもなるんですね。

時間にゆとりを持って生活ができるので、心にもゆとりが生まれます。


ネット依存から脱出できる

ついつい、いつもスマホを見てしまうという人は、スマホに触れる度に、SNSを見てしまってはいないでしょうか。また、あまり目的もなくインターネットを見てしまう人もいるでしょう。

こうした「SNS依存」や「ネット依存」から脱出するために、デジタルデトックスが有効です。


SNS依存やネット依存になっている人は、睡眠時間や他の生活における活動をおろそかにしてしまう傾向があり、心身の健康の面でもよくありません。

デジタルデトックスをして、インターネットから距離を置く事で、SNS依存・ネット依存の予防や改善に役立つのです。

 

デジタルデトックスはこんな人におすすめ!

ここまでデジタルデトックスの効果を解説しましたが、効果だけ見ても、いまいちピンとこない人もいるかもしれませんね。そこで、デジタルデトックスはどんな人におすすめなのか、具体的にご紹介します!

「繋がりすぎ」や「情報過多」に疲れた人


スマホやパソコン、テレビなどに常時触れていて、人と繋がる時間が増えすぎたり、入ってくる情報が多くて混乱していたりしないでしょうか。

そうしたことに、なんとなく疲れを感じているなら、デジタルデトックスがおすすめです。デジタルデトックスで脳と時間にスペースを作り、自分と向き合う時間を取れば、頭と心がスッキリするのを感じられるでしょう。


なんとなくいつも忙しい気がする人

特にたくさん用事があるわけではないのに、なぜかいつも忙しい気がする……なんて人もいるでしょう。そんな人にもデジタルデトックスが必要なのかもしれません。


スマホ・パソコン、テレビなどのデジタル機器を使っていると、気づけばたくさん時間が経っていたなんてことはありませんか?でも、その間に得た情報は、あなたにとって本当に必要なのでしょうか。

そう考えてみると、だらだらとスマホやパソコン、テレビを使っているのは、時間の無駄ですよね。


デジタルデトックスで、そうした時間をカットできれば、その分時間に余裕ができ、むしろ「暇」だと感じるかもしれませんよ。

 

いつもスマホを見ている人

いつもスマホを見ている人は、自覚がなくても目や頭が疲れていたり、心のゆとりが持てなくなっていたりするかもしれません。


疲れているから、ダラダラしながらスマホを見る……という行為、ついやってしまいがちですが、実はこれ、悪循環なんですよね。スマホを使って、目を酷使したり、脳に情報をインプットしすぎると、疲れを感じるものだからです。


こういう人も、デジタルデトックスをすると、効果を感じられるはずですよ。

 

デジタルデトックスのやり方

ここまで読んで、「デジタルデトックスをやってみたい!」と感じた人は、早速やってみましょう!

デジタルデトックスの方法はとても簡単。

ちなみにデジタルデトックスをするためのツアーやキャンプ、ホテルのプランなどもありますが、ここでは自分でできるデジタルデトックスのやり方をご紹介します。

 

基本的なデジタルデトックスの方法

自力でデジタルデトックスをするには、デジタル機器に触らないようにするだけです。たとえば、「今日1日、スマホもパソコンもテレビも見ない!」と決めてしまうだけ。

ただ緊急の連絡なんかはあるかもしれないので、電話やメール、LINEなんかは確認した方が良いでしょう。要は、ダラダラと目的もなく使わないということです。

週に1日、ほとんどデジタル機器を使わない日を作るのも良いですし、習慣として「必要以上にデジタル機器を使わない」と決めてしまうのもおすすめです。


毎日デジタルデトックスをするなら、下記のような場合を除いては、デジタル機器を使わないと決めてしまいましょう。

・電話やメールなどの必要な連絡

・業務上必要なとき

・道を調べたりホテルを探したりなど、はっきりとした目的があるとき

・見たいTV番組や映画があるとき


つまり、目的がないときには使わないということですね。あまり厳しくしても、続

きません。デジタルデトックスはむしろ、厳しすぎるルールは設けず、習慣にしてしまうのが良いのです。

デトックスに最適な新月の日にやるのもおすすめ!

デジタルデトックスは、思い立ったその日からはじめて構いません。ですが、「極力デジタル機器に触れないようにする」という厳しめのデジタルデトックスをするなら、新月の日がおすすめですよ。


「新月はデトックスに最適」というのを聞いたことはないでしょうか。これは、新月はデトックスのエネルギーが高まるためです。デトックスは、体に不要なものを外に出し、体の機能を浄化するようなことを言います。

デジタルデトックスも、体に不要な情報を手放し、頭と心をクリアにする行動です。ですから、デトックスエネルギーの高まる新月にやると、より効果が発揮されるでしょう。


普段から目的もなくデジタル機器に触れないようにする「プチ・デジタルデトックス」を行い、新月の日だけは、どうしても必要があった場合を除き、デジタル機器には触らないデジタルデトックスをするのをおすすめします。

 

デジタルデトックス中に出来ること

デジタルデトックス中に出来ること

スマホやパソコン、テレビなどに触らないようにすると、時間が余ります。すると、どうしてもこうしたデジタル機器に触りたくなってしまうかもしれません。

そうならないためには、デジタル機器に触れる代わりに何をするかを決めておきましょう。

 

瞑想やヨガなど

デジタルデトックスを機会に、自分と向き合いたい、本当に自分に何が必要なのかを見極めたいという人には、瞑想やヨガがおすすめです。

瞑想やヨガは頭をクリアにして、今その時に集中する方法です。ヨガは運動だと思っている人も多いでしょう。しかし実は、ヨガもポーズと呼吸に集中することが必要で、瞑想と似ています。「動く瞑想」と言われることもあるんですよ。


瞑想やヨガを行い、気持ちを落ち着けてみると、情報のインプットばかりをしていた頃と比べると、心が落ち着くことを感じるでしょう。

 

旅行やアウトドアのアクティビティ

デジタルデトックスをしている時間を使って、旅行をしたり、アウトドアのアクティビティをしたりしてみてはどうでしょうか。

知らない街を歩いたり、アウトドア・アクティビティで体を動かしたりすることで、新鮮さを味わえ、心が生き生きとしてくるでしょう。


特に自然に触れるようなアクティビティはとてもおすすめ!自然のパワーをもらって、元気になれますよ。

 

テレビやスマホが必要のない趣味に時間を費やす

瞑想をしたり、外に出かけたりをいつもするのは難しい人もいるでしょう。そんな人は、とにかくテレビやスマホが不要な趣味に時間を使ってみましょう。

料理や裁縫なんかでもいいですし、語学の勉強でもいいですね。読書や楽器の演奏、音楽鑑賞もそれに当てはまります。

絵を描いたり、ダンスの練習をしたり、ただ友達と食事をしながらお話をするのもいいでしょう。


それから、趣味とは言えませんが、部屋の掃除をするのもおすすめですし、これを機会に家にある不要なものを処分してみてはどうでしょうか。


デジタルデトックス中は、デジタル機器から距離を置くなら、何をしたって良いのです。したくても、できなかったこと、やろうと思っていて先延ばしになっていたことなんかも、次々と片付けていきましょう。

 

まとめ:デジタルデトックスで心にゆとりを

スマホやパソコンを使ってインターネットをだらだらと閲覧していたり、テレビを付けっ放しにしていたりすると、知らず知らずに不要な情報まで頭と心に蓄積していきます。その結果、心にゆとりのない状態になり、疲れたり、疲れやすくなったりするのですね。


情報に溢れている現代社会。ただそれに流され、与えられる情報を受け止めるだけではなく、情報との賢い付き合い方も必要です。


インプットが多すぎると、自分の心の声が聞こえづらくなるもの。そうすると、自分が本当はどう思っていて、どうしたいのかさえわからなくなってしまうかもしれません。

自分らしく、心のゆとりをもって行きていくためにも、早速今日からデジタルデトックスに取り組んでみてくださいね。